一番最初のお片付けから違いを実感。10年後を考えたリフォームができました。
芦屋市 S邸2019年4月完成

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息子さんと重村が知り合いで、ふとお片付けについて会話したことがきっかけになり、散らかった自宅の整理を始める一歩を踏み出されたS様。
あまり自覚がなかった収納物の多さを目の当たりにして、とても驚かれたそうです。
家族の独立や身体の変化に合わせる形で、お片付けとリフォームをされました。
どんな変化があったのかお伺いしました。
お片付けから始められたそうですが、どれくらい時間がかかりましたか?
3年かかりました。
というのも、うちにあった荷物がすごい量だったんです。
ちょっと見てもらおうと来てもらったんですが、こんなに散らかっているとは思っていなかったんじゃないでしょうか。

もともとこの家は震災にあって建て替えたものなんです。その当時、家族5人で暮らしていたので、たくさん収納できるように設計してもらいました。
収納スペースがたくさんあって、どんなものも、いくつでも置いておける。
すると収納の管理をしないまま溜め込んでしまうことになって、自分が知らない家族のものも保管されていたりして、収集がつかなくなっていました。
「もったいない精神」が当たり前の時代に育った私たちはとっておくことを美徳としていたので、捨てる習慣がなかったということもあります。
なぜかコタツが4セットあったり、紙袋が200枚以上出てきたり、スーパーのビニール袋もたくさん貯めていたり。それを1箇所にまとめずにいたので、ありとあらゆるところにいろんなものが入っていて、全体量をまったく把握してなかったんです。

ものが増えていることを意識していませんでした。目に入らないから気づかないし忘れているんです。
収納場所がありすぎることが原因だということが、お片付けでわかりました。
一度に整理して捨てるという方法もあったと思うのですが
一番初めに提案された中に、その方法もありました。でも、ものすごい量でしょう? 一度にやってしまったら変わりすぎてしまって、今度はどこに何を片付けたかわからなくなるんじゃないかと不安になりました。
しっかり理解して、納得しながらゆっくりと片付けたいとお願いしたんです。1ヶ月に1回くらいのペースで進めてもらったら3年経っていました。
でも、最初のお片付けをしたときに「これは今までと違う。家が使いやすくなった」と感じました。

3年のお片付けの後にリフォームされたんですね
本来なら去年のうちにお片付けが終わってたんです。
けれど主人が病気を患ったり、脚立から落ちて腰を悪くしたことがあって、家に使いにくさが出てきました。
腰が悪いせいで摺り足で歩くようになって、ところどころ引っかかるようになりました。リビングはフローリングの上にカーペットを敷いていたんですが、それが引っかかって歩きにくくなってしまいました。
また、動きにくいこともあって日常生活に使う服や道具などは居室のある2階から1階に置いて使うようになりました。和室の押入れを荷物入れとして使っていたのですが、かがめないから上の段しか使えないし、押入れの奥には手が届かなくて困っていることを相談したんです。
そうしたら、リビングは「タイルカーペットを敷き詰めませんか」と提案されました。
これがすごく良くて、ひっかからないし、滑りにくいんですね。主人はもちろん、うちのワンちゃんにとっても滑らない床は良かったんです。そろそろ老犬になりつつあるので、滑る床は脚に悪いんですね。それに、ちょっと粗相をしても1枚だけ剥がして洗うことができるので、重宝しています。